20180112 司馬遼太郎「関ヶ原」感想
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皆さんもそうかもしれませんが、あちこちに、本を散在させて、その場その場で同時進行で本を読んでいます。
例えば、いつも持ち歩くリュックの中には新書が1冊、単行本が1冊、宿舎には2冊、そして研究室の机の上には複数冊。
そして、iPhoneのKindleには1冊。最近、「聴く読書」としてAudibleにも複数冊。
ちなみに、Audibleを聴き始めた頃は、カーネギーなど生きる技術、話す、聴く、プレゼン、等々のビジネススキルを学ぶような本を聴いていたのですが、ほんの出来心で(^0^;)、乃南アサさんの本「凍える牙」を聴いてしまったところ、その主人公の音道貴子さんに興味関心を抱いてしまい続けて聴いている始末……。 これは、iPhoneのKindleで読み続けてきた本です。ちょっとした隙間時間にちょぼちょぼと読んできたので、読み終えるのに3,4ヶ月くらいたっていまいました。今、わたしの中でKindleでは司馬遼太郎ブーム。わたしの若い頃、司馬遼太郎さんがとてもとても売れていたと思いますが、その時に「竜馬がゆく」くらいしか司馬遼太郎さんは読んだことなかったのですよね。歴史ファンとしてはあるまじき話かもしれませんが、まぁ、今になって初めて司馬遼太郎さんと対面して読んでいくのもそれはそれで楽しいのです。「活字」のよさですね。いつでもその時代の方々と対話できるのは。 そして、どちらかというと石田三成の視点に重きを置かれて書いてあるのがいい感じです。
そしてそして、ここからが司馬遼太郎さんらしさなのだと思いますが、この中心人物二人以外のことも、その都度、視点をその人物に移してその時々に、主人公にして書いているのがとてもいいです。わたしの知らない人物もたくさん出てきて、その時そう考えてそのような行動を取ったということを知ると、なるほどなぁと思います。
(あっ、もちろん、司馬遼太郎さんの視点で書いてあると言うことは根本にありますよ。これを全くの史実と受け止めてはいけないということですよね) たくさんの途上人物の中、様々な考えのもと人は動いているのだと言うことがわかります。実際の人付き合いで、初めて自分が当たり前と思っている価値観とは全く別の価値観で動く人がいるらしいということは長く生きていくとわかるものですが、こうした小説からもわかりますね。そして、こういうとき、読者(わたし)は神様の視点でその登場人物を見て、いろいろと「なんだかなぁ……」などと思ったり口にしたりできますが、実際の自分自身は、やはり外側から見ると、「なんだかなぁ……」と思われていること多いのだろうなぁと思うわけです。ふうっ……。
もうひとつ、他者との関係性も興味深いですね。
なんともいろいろと考えますわ。
そんなこんな中、読み終わったと思ったら、つい、「翔ぶが如く」の10巻セットをKindleで買ってしまいました(^0^;)。 大河ドラマの進行に合わせて読んでいくと思いますので、ちょろちょろ読むと読み終わるのが1年後かな……(^0^;)。 楽しみますわ。
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